リゾバ体験記

リゾバ体験記

離島での住み込みリゾートバイトの体験談|4つのメリットデメリット

沖縄や北海道地方は人気のリゾートバイトエリアです。

例えば、沖縄でリゾバをしてみたい!とお考えの方にとっては「那覇宮古島石垣島?え?西表島…なんて読むの?」と様々な離島の存在を知って、沖縄のどこでリゾバするのがいいのか興味が湧いてきますよね。

今回の記事では、敢えて「離島」に絞って、その特性と離島ならではのメリットデメリットについてご紹介していきます。

ちなみに今回は、私が行った石垣島リゾバの実体験をもとにお話している部分が多いので、島によって多少の違いはあるかと思います。ご参考までに!

離島での住み込みリゾートバイトの体験談|4つのメリット

  1. 終電がない
  2. 台風=ラッキーな休業日
  3. アットホームで自然が広がる生活環境
  4. ゆったりした時間が快適な「うちな〜タイム」

1.終電がない

私の住んでいた石垣島には「電車」というものが一切ありませんでした!

唯一の公共交通機関「バス」は時々見かけますが、利用するのは「空港⇄ホテル」の行き来くらい。私自身も、日常で利用している人を見たことがありません。

つまり移動手段といえば「自転車かタクシー・車」が当たり前の離島生活には、終電がありません。

時間を気にせずに呑む文化は、離島ならではと言えますよ。

2.台風=ラッキーな休業日

沖縄全域、特に南の離島になればなるほど、強烈な台風が頻繁に来ます。沖縄以外の都道府県だったら大ニュースになりそうな台風が、当たり前のように通り過ぎるのです。

そして、この強烈で頻繁に来る台風のおかげで、リゾバ先でも「臨時休業」が続出します!

台風でバイトが臨時休業になったら、家にこもってひたすらに映画鑑賞するも良し…ですが、みんなで唯一営業しているバーやカラオケに集まり「朝まで歌いまくる!」のが実は離島のスタンダード。笑

台風が来ると内心ワクワクしてしまう心理が、離島生活にはありますよ。

3.アットホームで自然が広がる生活環境

那覇のような大都市と違い、離島は中心の市街地も徒歩で廻れるほど小さな島。

それほど小さな島だからこそ「島全体が1つの家族」のようなアットホームな雰囲気があります。

街を散歩していれば知っている人に出会う確率は90%!

初対面の人と会話をしていても「必ず知り合いや先輩と繋がっている」ようなコニュニテューの深さ・強さは特徴的。

市街地からでも見渡すことができる美しい海や、田舎町ならではの壮大な山々、背の高いサトウキビ畑の雄大さも圧巻です。

4.ゆったりした時間が快適な「ウチナータイム」

沖縄全域で感じることができる「ウチナータイム」とは、沖縄タイム、沖縄時間とも訳される「沖縄独特の時間感覚」のことを言います。

南国沖縄の時間はゆっくり流れ、いい意味で時間感覚が「いいかげん」なのです。これが離島となると、時間の流れが止まっているかのように思えることも!

待つ側に怒りや苛立ちはなく、待たせる側にも罪悪感がない独特な感覚は、バッチバチに時間厳守な都会を離れて、マイペースに過ごすことができる魔法とも言えますよ。

離島での住み込みリゾートバイトの体験談|4つのデメリット【不便なところ】

  1. 行動範囲が狭い
  2. 呑み文化が強烈すぎる
  3. 島に染み着き過ぎている「リゾバ移住者のイメージ」
  4. どこへ行ってもコミュニティーの渦…愚痴をこぼせる場所がない

1.行動範囲が狭い

「メリット3.終電がない」でも挙げたように、離島は公共交通機関が充実していません。

つまり、少し離れた場所へ遊びに行くだけでも、車を必要とする特徴があります。これにより、離島生活では「大都市で生活するよりも交通費がかかる」ことも。

リゾバで車を所持するのは現実的ではないので、結果的に「休日は、近郊の海へ行った後に飲みに行く」というルーティンが出来、生活がマンネリ化しやすくもなっています。

2.呑み文化が強烈すぎる

離島は公共交通機関が充実しておらず、現実的な「おひらき」という目安が一切ありません。

つまり、バーや居酒屋は朝まで営業しているところがほとんどで、早朝に酔っ払って帰る人々を毎日多く見かけます。

以上のことから離島はお酒を飲む機会が多く、度数の強い泡盛を最初から最後までビールのように飲み続けます。

私は石垣島の居酒屋でも働いた経験があり、離島の居酒屋ではイエガーやテキーラを提供する頻度も、都会に比べてかなり多いように感じました。

「お酒が飲めないと島の生活に溶け込むのは難しい」とも言える特徴が離島にはありますよ。

3.島に染み着き過ぎている「リゾバ移住者のイメージ」

今では沖縄本島だけでなく離島でも「リゾートバイト」という存在が普及し、「なくてはならない存在」であることは確かなのですが…

沖縄本島と比べて、離島ではまだまだ「リゾバ移住者=よそ者」という感覚が強いイメージがあります。

島の人々は、島への愛が強いからこそ「リゾバスタッフは俺たちの島に遊びにきているだけ」という考えを拭えずにいる人も多く見かけました。

実際に離島では「ウチナー(沖縄出身者)」「ナイチャー(内地(沖縄以外)出身者)」という差別用語を頻繁に使ったり、「ウチナーとナイチャーは一緒に遊ばない」という暗黙の文化も存在するのだとか…

4.どこへ行ってもコミュニティーの渦…愚痴をこぼせる場所がない

「リゾバ仲間同士で集まって、飲みに行こう!」ということも、リゾバではよくある休日の過ごし方です。

でも離島の場合、居酒屋などのローカルな飲食店では、特に周りの視線に気を使って話題を選ぶ必要があることも…

離島は「島全体が1つの家族」と言ったように、とにかくどこへ言ってもコミュニティーが網羅されています。

つまり、飲み屋でポロっとこぼした愚痴が、知らない間に職場に伝わっていてゾッとした…なんてこともあるのです。

おすすめの離島

1.石垣島

離島一の市街地・繁華街がある石垣島

竹富島小浜島西表島なども近くにあるので、離島めぐりも楽しめます。

多くのダイビングスポットにも囲まれているので、美しい海でダイビングやシュノーケリングを楽しみたい人にはピッタリの離島と言えますよ。

「アグー豚」が名産の石垣島では、飲食店のリゾバ募集も他の離島に比べて多くなっています。

接客をするのが好きな人や、お酒が好きな人は、特に石垣島の生活を堪能しやすいはず!

2.宮古島

宮古島は、他の離島に比べて、リゾートホテル系のリゾバ求人が豊富に揃っています。

併設するゴルフ場やブライダル系のお仕事も見つけることができますよ。

観光客が特に多く集まり、都会の雰囲気も強い宮古島は、離島のリゾバ生活にもぴったり!

公共交通機関も比較的充実しているので、休日はショッピングや観光もスムーズに楽しむことができます。

3.西表島

沖縄で2番目に大きな島「西表島」は「東洋のガラパゴス」と言われ、マングローブや固有動植物が生息する熱帯雨林が美しい島です!

あの「水曜どうでしょう」でも、魅力が多い西表島を冒険の拠点にしていたほど…!

西表島のリゾバの特徴は、熱帯雨林を生かしたアクティビティが「ツアーガイド」として多く存在することです。

ワーホリでも活かせる「ツアーガイド」のスキルは、マリン系の仕事とは違い、未経験できるものが多いのも嬉しいポイント。英語を活かして働きたい人にもオススメです。

4.礼文島

日本最北端の離島「礼文島」は、北海道の稚内港からフェリーで約2時間のところにあります。

花の咲き競う「花の浮島」とも言われていて、約300種類の本州では滅多に見られない珍しい花に囲まれる、自然が美しい島です。

ホテルでリゾバをしながら贅沢な絶品まかないを堪能できる生活が魅力的な礼文島は、とにかく花が大好きな方や、「海より山派」の自然が好きな方にオススメです。

5.利尻島

礼文島から船で約40分のところにある北海道の離島「利尻島」。

美しい湖の数々と、幻想的な山々が織りなす四季の景色は、息を飲む美しさがあります。

利尻島のリゾバには「うに採り体験のアクティビティースタッフ」など、面白いレア求人も!

「平凡なバイト飽きたなぁ」という人にも、ここでしか出来ない貴重なアルバイトを堪能することができますよ。

離島でのリゾートバイトは荷物を先に送ろう

離島では商業施設が少なく、ほとんどのものを日本本島から長距離輸入していることもあり物価が高くなっています。

なので現地で買うよりも、今使っているものを郵送した方が安く済むことも。

また、飛行機で派遣先に向かうことになるので「飛行機の預け入れ重量制限」も考えなければなりません。

2ヶ月以上のリゾバでは、飛行機の預け入れ重量制限内に全ての荷物を満たすのは厳しいと考えておいた方が良いでしょう。

以上のことから離島でのリゾートバイトでは、荷物を事前に派遣先に送ることをオススメします。

まとめ

離島の生活は、本島には少ない「アットホーム」で「ゆったりとした時間」を楽しむことができます。

離島でのリゾバは、普段の生活では味わうことができない「リゾートバイトの醍醐味」の真骨頂がある場所とも言えます。

リゾバ通して楽しい思い出をたくさん作りたい、現実逃避も楽しみたい!という人にオススメです。

でもリゾバをする上では、そのアットホームな雰囲気が窮屈に感じる島も…

離島によって雰囲気や生活環境も異なるので、まずは行きたい離島についてリゾバ派遣会社の担当スタッフに詳しく聞いてみるといいですよ。